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VOL.17 [2005.8.22]
夏の甲子園

  「柳田ー、柳田ー、柳田―」
久々に夏の甲子園で絶叫した。
 
時は8月16日。青森山田が強豪智弁和歌山、そして、国士舘をくだしての東北高校との3回戦である。殆ど2時間、叫び続けていたようなものだし、終いは、ベンチに立ち上がっていた。
 
夏の甲子園にはよく行く。夏の甲子園には人を虜にするものがある。母校八戸高校の応援以来“夏”にやみつきになった。今日この時に全てを懸ける球児たちの姿は、とてもまぶしく美しく思いっきりがいい。
 今年の夏、甲子園の青空のもと、結果はご存知3回戦「2対4の負け」と云うことになったけれど、よくぞ東北が三振10個を奪われながらも、柳田君の甘めの球をうまく攻めたというところだろう。
 
自分にとって、この試合の白眉は1−4と負け越している8回の攻防だった。 
 
「君に見せたい、夏がある」はこの夏の大会を通じてのコピーだが、8回の表と裏は言葉を大にして「見せたい、夏であり」自分には「忘れられない、夏」となった。心から感激した。
 
8回表、乾坤一擲の2塁打を放った柳田君と1点を返したチームワーク。その裏、脚を痛め1度はベンチに戻ったけれど、再びマウンドにあがり、痛みに耐え堂々140キロの豪速球で、(結果として)自らの夏を締めくくった柳田君。素晴しいシーンの連続だった。
 試合後ややあって、この夏とのお別れに名物甲子園カレーを食べ、放心気味に阪神電車で戻った梅田で「イエスタディ・ワンスモア」が流れていた。
 あのカーペンターズの曲だ。まさに30年昔の自分の高校生の頃に流行った曲である。

♪All my best memories
 Come back clearly to me
 Some can even make me cry
 Just like before
 It’s yesterday once more

 音楽にあわせて口ずさみながら思った。
 
青森山田のチーム諸君、この輝ける夏の甲子園の思い出を胸に、それぞれにひたむきに一途に次の道を歩んでいってほしい。
 
夏の甲子園の日々という栄冠はいつまでも君らに輝いている。

三村 申吾

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