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VOL.24 [2006.4.14]
命どう宝

 沖縄を訪れた際「命どう宝」(命こそ宝)という言葉を聞きました。
 太平洋戦争唯一の国内地上戦である沖縄戦では、数多くの沖縄県民、そして私たち青森県民が、宝とも言うべき命を失いました。
 摩文仁(まぶに)の丘にある平和祈念公園において、戦没者の方々のご冥福を心から祈り、二度とこのような惨劇をこの国で繰り返してはならないと、私自身も固く決意した次第です。
 私は今、青森県知事として「いのちを大切にする心を育む県民運動」をたくさんの方々のご協力を得て推進しています。
 その切っ掛けは、長崎での小学生同士の痛ましい出来事でした。
 私としては、この地道な取り組みを続けることで、また、この運動に子供たちを始め一人ひとりの県民の方々が参加してくださることで、「平和を希求する大きな流れ」が醸成されてゆくことを心に期しています。
 さて私は、政治家の大切な仕事の一つに国民の(私の場合は県民の)生命をしっかりと守る仕組み作りがあると確信します。
 その気概なくして、政治を語るべきではありません。
 しかしながら、国や国民の生命を守ることが、現実として容易ならざることを、私たちは世界の歴史に学ぶところです。
 日本はこれまで、四方が海であるという条件に恵まれて来ました。かつて、元寇という危機がありましたが、私たちの国は海に守られることで、国内での騒擾や戦乱は多くあったにしても、対外的には比較的平和を維持しやすい状況にありました。
 しかるに、軍事的イノベーションは、状況を正に一変させるに至りました。
 私はこういった状況下における、国防の重要性を強く認識するところです。
 一方、私は青森県知事として、国防や基地問題等において、本県における内なる不安定を極力回避すること、つまり県民の民政の安定を極めて重要なものと考えるのです。
 なぜなら、民政の安定、市民県民の理解協力なくして、国防は始まらないと考えからです。この点は、国においても同様の認識があるべきと強く指摘する所です。
 安全保障問題は確かに、アジアとか世界と云った大きな観点から発想しなければならない事ですが、私としては、民政安定という地域の視点を失わずにきっちりと対処して行く所存です。

三村 申吾

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