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VOL.27 [2006.9.15]
交通安全、みんなの願い

 本県では今年、子供の交通事故死ゼロが続いている。(9月13日現在)本当にありがたい事である。
 子供たち自身もよく気をつけているのだろうが、交通安全の仕組作りに努力している家庭・学校・市町村・県警察、そして誰よりも啓蒙活動を地道に続けてきた「交通安全母の会」の存在は特筆すべきものと感じている。
 黄色いスカーフの颯爽たる母の会の志高い活動ぶりを、県民の誰もが一度は見かけたことがあるだろう。
 まさに「継続は力なり」。間宮安子さんを会長として、その活動は今年で36年目に入る。
 その成果は何よりも数字が物語る。ピークたる1972年、交通事故死亡者238名が、一昨年には103名、そして昨年は79名と40年ぶりに2ケタ台に激減し、本県警察は警察庁長官表彰を受けるに至った。
 もちろん、この数字と実績は関係者こぞってということになろうが、誰よりも人一倍声を上げ日々の活動を続けてきたのが、母の会の方々であることを我々は忘れてはならない。
 私たちは今年の県目標として、交通事故死者74名以下を掲げている。本来ゼロを訴えるべきである事は承知している。しかし、“前の年より一人でも少なく”を現実的目標として、ここまで犠牲者を減らし続けて来た努力をご理解いただきたい。
 今、私たちにとっての課題は、高齢者事故の増加傾向である。特に夜が早くなるこれからが問題となっており、外出の際には、反射材を靴でも衣服でもお付け下さるようお願いしている。
 車は本来、弱者のための道具でもあるはずなのに、時に直ちに走る凶器となる。
 将来的には、私ども県が国土交通省や総務省と研究開発中のユビキタス技術などを用いて、車の走行を制御・管理するようなトータルな交通安全システムづくりが、大きな挑戦課題となるのだろう。
 しかし、間宮さんたちの様に、一人ひとりの人の心に、熱心に交通安全を訴え続けてゆくことこそが、実は最も実効的で確実な運動なのではなかろうか。

 「交通安全、みんなの願い」

 母の会ともども私たちも努力してゆきたい。

三村 申吾

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