年末になった。
青森の街では、ほぼ毎日雪が降る。
断続して大降り、小降りを繰り返す、本格的な雪日もあるけれど、昇りはじめた朝日の中をひと舞い、天に月あかりの夜空にひと舞いという日があって、これがとても美しい。
ああ、北国に、雪の街に生きているんだと感じるひと時の光景のいとおしさに、さまざまな憂さを忘れることが出来る。
鶴岡の雪を名曲は、“雪の降る街を思い出だけが通り過ぎてゆく”と謳ったが、青森の朝日にキラキラ舞う小さな花びらのようなこの雪を、月光の下、ひらひら飛び交うこの雪を、どう謳ったものか。
この刹那の輝きの美しさを表現する術なき自分がもどかしい。
さて、我が日本の観光のトップスター、移住者が増え続ける沖縄は、“海の青さに空の青 南の風に緑葉の”と謳われる。この『芭蕉布』は、情感に満ちみちたいい詩だ。その「青」がどうしても見たくなる。
しかし、クリスマス時期は雪がなきゃつらい(よね!?)
絵にならない(よね!?)
「冬のソナタ」に雪がなくちゃ、ヨン様もチェ・ジウ嬢も決まらない(よね!?)
台湾のお客様も、韓国のお客様も、雪・雪・雪、すべてが白・白・白に優しく包まれる青森の冬景色が見たい、素晴らしいとおっしゃって、訪れてくださっている。
沖縄の「青」に劣ることなく、私たちの「白」にも、もっと見たい「白」、もっと体感したい「白」の謳い方が必ずあると思っている。
“雪は降る、あなたは来ない”なんてことは困るわけで、2010年、新幹線本格開業をひとつの目標に、この雪と白をどうプロデュースしてゆくか
共にチャレンジしませんか。
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