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VOL.33 [2007.12.21]
時代

 忘年会の時期となった。
 “2次会はカラオケ”が、この国の定番となって久しい。カラオケ器機こそ、我が日本の誇るべき大変な発明工夫の産物と思う。
 しかも、システムの進化も著しい。何しろ、数字入力、ピピピ転送である。
 自他ともに認める音痴シンガーの自分は、「(選曲ブックの)開いたところがレパートリー」と笑わせていたのだけれど、進化は、重い紙の本など駆逐して、ピピピでデジタル画面だから、却って選曲に困っている。
 ともあれ、持ち唄も十八番もなく、画面の歌詞をなぞって何でもOKの、お笑い系の自分と違って、妻の三千代は、たいがい中島みゆきをしみじみ唱う。
 この頃は、「ヘッドライト・テールライト」をよく唱うらしいが、基本は「時代」だ。
 ♪そんな時代もあったねと、いつか話せる日がくるわ〜♪と唱われると、「キミの学者人生も青春もずたボロにしたのは、被選挙人たる私です」と反省しなければならないような気分になる。
 さて、反省という事で云うならば、清水寺の貫主さんが選ぶ今年の字は、「偽」だった。
 私たち日本という国の時代を代表する一字が「偽」とは、例がないし、情けない。
 「青森の正直」をコピーとする私たちにとっては、衝撃である。
 しかし、逆に「偽」の時代だからこそ、丁寧に“水をつくり、土をつくり、人をつくり”、それを土台として、こつこつ、生まじめに、安全・安心、本当においしい「決め手は青森県産」を生産し続けてゆく私たち青森の正直さが、大きく評価され見直される時代になったとも考える。
 「正直の頭(こうべ)に神宿る」と云う。
 それを信じて、我が青森県民の皆さん、共に来年もがんばりましょう。

三村 申吾

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