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VOL.45 [2008.2.5]
続・食育カルタ合戦
 先日の「食育カルタ合戦」の続編です。
 1月31日、降りしきる雪を蹴散らし、我がしょくぴー軍は、大野小学校へと進軍した。

 ♪AH AH ああ安全  AH AH ああ安心
 AH AH 青森県 決め手はやっぱり 青森県産品〜〜〜

 と平成の大傑作ソング「決め手くん音頭」が高らかに我らを鼓舞した。
 一騎当千、天下無双の友軍・決め手くんを先頭に、総大将の自分は、決め手Tシャツに黄のしょくぴージャンバー、隊員はそれぞれ赤、黄、緑のつなぎの勝負服をまとい、平家の公達も、武田騎馬隊もかくあらんの壮麗さ。
 ああこれぞ県内100余箇所に「食育」の名を轟かせた、華麗にして勇猛果敢の“しょくぴー”と感涙は留まる所を知らずだった。
 ま、しかし、世の中、格好で勝てるほど甘いものではない事は、皆様ご存知の通りである。
 結果は予想通りで、何より実力通りだった。
 当然に衆目の一致する所に帰結した。
 我が軍は、惨憺たる敗北で、しかし、しっかり“笑い”を取って潰走した。
 先生が、カルタの句を読み終わる、こちらは「あ」はどこ、「う」はいずこと目が45枚中の1枚を求めてまごつき、あったと目→脳→手と指示して、「はい」と叫んだ時にはすでに6本の手が「札」に重なっていて、正に“手遅れ”。
 速い速い。ついて行けない。勝負にならない。
 しかして、自分は流石に総大将。初戦3枚、2回戦2枚を打ち取ったり〜!!
 巨漢の友軍・決めてくんは、巨大な手を利して札の群の上にのしりと倒れ込み、迫力で1枚ずつをゲットした。
 (でも、あとの41枚と42枚は3年4組軍に獲得されたわけで、何をかいわんやであるが・・・)
 実のところ、「札」の枚数の多いうちは、大野軍もお手つきの迷いがあって、取りこぼすところを我が軍は拾わせていただいたのだが、気分は壇ノ浦の平家軍。始め良さそうで、後半全滅という戦況だった。
 後半戦は、6人の子供たちの義経もかくやの八艘飛パワーに完敗であった。
 大野軍は、例えば「う」を「うみやまの」と先生が読むや、「めぐみでそだつ あおもりっこ」と口に出せるぐらい暗唱していた。
 4000余の県民の皆様から寄せられた、6000余の句の中から厳選された 45の句には、「食育」のエッセンスが詰まっている。
 句を暗唱することそのものが、食育となるわけだ。
 これらの言葉が、将来的に子供たちの健全な心や健康な身体をつくるとしたら、食育の成果としては絶大なものがある。
 今回の合戦も、勝ち負けではない。カルタを一緒にわいわいやることが大切なのだ。
 遊んでいるようで、しっかり学んでいる。そして、和気あいあいと集団で楽しむ、喜ぶ、笑う。
 「ハイッ」と共に声を出し、無心に札に手を伸ばす時の一体感と高揚感には、素晴らしいものがあった。
 伸び伸びとして元気いっぱいな大野小学校3年4組の諸君、ありがとう。
 またいつか、勝負しよう。
三村 申吾

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