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VOL.68 [2008.4.16]
私を「寺山修司展」に連れてって3

 バスは「古川中学校前」。
 先日寒さで、朝の自転車散歩からすごすごと引き揚げた久須志神社の所だ。
 1人降り、1人乗った。
 日曜昼の道はガラガラで、バスはすーっと走り、
 「久須志4丁目」
 2人降り、1人乗った。
 Y“あ、「スーパーふじわら」がありますね。ここは野菜も果物もいろいろ激安で混むんですよ。すごい混むから、私、車では1回しか来たことないです。”
 オ“へぇー、歩いて来るの?”
 Y“時速30キロの脚のワタシには銀輪が似合うんです。”
 (そうだった、「川部」で聞いたんだった。)
 Y“そういえば、戸山団地の閉店したスーパーは、「ふじわら」が代わりに進出したって喜ばれてましたよ。よく市民の方からご意見をいただいてたから。よかったですね。”
 オ“地元スーパーが躍進するのは、嬉しいことだね。”
 「浪館前田」乗降ゼロ。
 (おーっという表情でYさん、発見を口にした。)
 Y“モスとサーティーワンですね。モスのトマトを挟んだハンバーガーがいいですよね。サーティーワンは、何といってもイチゴですよ。N部長が「夏秋(かしゅう)イチゴの産地を作って、夏のショートケーキのイチゴは青森がおいしくする。アメリカのすっぱいイチゴなんか食べなくて済むよ。」って張り切ってました。”
 オ“あれ、Yさん腹減ったのか?”
 Y“えっ、わかりましたか?お腹鳴ったの聞こえましたか(笑)。”
 オ“美術館食堂まで待って。トド湯のH氏が待ってるから。”
 Y“はい。”
 その後、乗降無く、道もスイスイ。
 「自衛隊前」「総合運動公園前」と乗り降り無く、「県立美術館前」に着いた。
 時に13:08。
 「寺山修司展」のデカイ看板の前で、HさんとSさんが手を振っている。
 4人で美術館へのアプローチの歩道を歩き出した。
 ちょっと振り返って、まわりを見ていたYさん、
 Y“わぁー、まだ雪を被っている八甲田がとっても綺麗ですね。”
 H“夕方がまたいいんだわぁ、これが。キラキラ夕陽で光るんだな。美術館は外も若い人のデートコースにぴったりなんだけどなぁ。芝がもっと伸びてくると、孫を連れてごろごろしたりして、ここは気分いいんだよなぁ。”
 Y“えーっ、Hさんってそんなに若いのにお孫さんまでいるんですか?”
 H“そのヨイショ嬉しいけど、59だからな。”
 美術館入口から中へ。
 Oh!びっくり、人、人、人、人、人。
 お客様の波と思ったら、全部増殖計画でボランティアの方々が作った寺山修司の顔つき看板だった。
 Y“知事室の1体だけでもみんなびっくりしてますが、これだけ並ぶと、迫力ですね。”

 まずはレストランへ。
 館長告白。
 オ“お茶とかパーティーはしたけど、落ち着いての食事は初めてなんだ。”
 Y“とっても素敵なお店ですね。雰囲気いいし、眺めもいいし、しかも城ヶ倉温泉さんがやってるから美味しいと思うんですよ。”
 我々は、沢山のメニューから津軽鶏と青森産りんごのカレーライスを頼んだ。
 まず、サラダが来た。
 Y“わぁー、お皿に美術館のマークが入ってますね。”
 H“青森洋食器の特製なんですよ。我が社も、皿まで地産地消ですよ。作れる会社があるんだから、少しでも地元を使わないとね。”
 カレーがやって来た。
 とても美味しいし、ボリュームも大食いの会のYさんを納得させる量だ。
 Y“ここはやっぱりカップルで来るに限りますね。パスタも美味しそうですよ。”
 H“へぇー、Yさん誰と来たの?自分のことじゃないの(笑)。”
 Y“来てません。それよりちょっとHさん、この頃、トド湯の「ブラックシリカ」って岩の風呂が凄い評判じゃないですか。”
 H“えー、なんで?詳しいね。”
 オ“Yさんは、たらポッキも鶴亀も行ってる温泉通なんだわ。”
 Y“ブラックシリカっていう石がお風呂の底に敷いてあって、すごく健康に良いっていう話です。”
 H“北海道のどっかで採れるんだけど、うちの兄貴からもらって我が家にもあるんだわ。おかげで孫と入ってるんだ、アハハハ。”
 などと「カフェ4匹の猫」の昼食は弾んだ。

 県立美術館は、エレベーターで下へ降りてゆくと企画展、常設展の会場となる。
 Y“エレベーターに乗ったら明るいのに、下がる毎に暗くなってゆくので、ドキドキするんですよ。ほら、ちょっとロマンティックですよね。”

三村 申吾

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