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VOL.82 [2008.7.18]
私を浅虫水族館に連れてって1
 キリッとした笑顔でYさんがやって来た。

Y “ところで、あのトド湯の弟さんのために、義理人情いえ、最大級の愛情をもってレポートした寺山修司展の成果はいかがだったのでしょうか。私もつい気合いが入って、力(りき)みすぎたぐらい感情移入してしまいましたが・・・”
“我々の渾身の広報活動の甲斐があって、あれから土日は500名以上の単位となって、連休にどーんとお客様が来て下さって、一万人になったらしい。”
Y “長谷川監督の「リアカーシアター」とか、三輪明宏さんの、本当なら東京のパルコ劇場でしか見られない「毛皮のマリー」とか友達が見に行ったんですが、すごく良かったし、満席だったそうですよ。”
“美術館もいよいよ芸術活動の実験を積み重ねる時期になって来たし、これからがますます楽しみなんだ。スタッフ一同がすごく活気があって、館長の仕事で行っても本当に嬉しいよ。エネルギーが伝わってくるよ。”
Y “その一生懸命のエネルギーって、いろんなところに伝わるらしいですよ。今度のS局長さんなんか、地元町内会の応援隊や草刈り応援隊の人たちの集まりにも呼ばれて、一緒に盛り上がって、すごく激励されたって感激してましたよ。全力で仕事する人たちを周りも放っておかないんですよね。それでですね、先日たまたま魚市場で、あのがんばるA部さんに会ったんですよ”
“えー、水族館のA部さんが市場で魚を買ってたって、Y子、そりゃシュールだ。面白い”
Y “魚ではないですが、(トゲクリ)蟹とガサエビ(注:シャコ)持ってたんで、何してるんですかって聞いたら、企画展のPRで必要なんですよっていうことで、連休は、「津軽と南部の海の幸展」でお客様を集めたらしいですよ。”
“水族館チームって、暮れもお正月もお盆も誘客の大チャンスだっていって、休まずにユニークな企画で子供たちから大人まで楽しんでいただいてるんだ。”
Y “ですから、義を見てせざるは勇無きなりですよ。直営の美術館だけでなく、いわゆる同族企業の水族館も、私たちの頑張ってる仲間です。”
“そうか、わかった。日程を調整してくれ!「私を水族館に連れてって」を決行しよう。”

 ということで、本来我々は、「ローカル線専門ライター」を結成したはずであったが、月刊『旅』その他からもルポの声がかからないゆえに、本日は「浅虫水族館支援義勇軍」と臨時に改称し、毎度、青森駅前4番バス停で水族館行きバスを待っている。

Y “あれ、美術館の時のバスカードは持って来ましたか?”
“お、お、置いて来た・・・”
Y “プリペイドカードって、決めた所に置かないと無くしますよと注意したつもりですが、やっぱり無くしたんじゃないですか”
“探したんだけど、思い出せないんだなあ。”
Y “そんなことだろうと思ったので、本日は、この休土日限定フリールートカードがあります。500円で乗り放題、激安です。”

 ンー、家庭人の視点と知恵での行財政改革担当って必要ではないかと真剣に考え込んだ。
三村 申吾

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