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VOL.100 [2008.10.17]
バナナが消えた
 ピカイチデータブックをご存知だろうか。青森県の元気なもの、ナンバーワン、オンリーワンなもの等を特集した冊子だ。
 ご覧になってない方は県庁のホームページにアクセスして是非ご笑覧いただきたい。
 http://www.pref.aomori.lg.jp/kensei/tokei/pikaichi.html
 このピカイチデータで青森県民の果物の消費の項を見ていただきたい。
 りんご消費は当然No.1なのだけれど、ちょっと驚くことには、あの南の国の、ねっとりと濃厚に甘い、♪バナナンバナナン〜バナナもトップなのだ。
 台湾の役所の方が、青森県庁に、マンゴーのPRと一緒にバナナを今後ともよろしくの消費依頼においでになるくらいである。(もちろんこちらもしっかり、チャーター便でのりんごと雪見ツアーをアピールする予定である。)
 本県は銘菓「バナナ最中」さえある土地だが、県民のこのバナナ好きの理由は何だろう。
 りんごと食べ合わせがいいのだろうか。考えてみると自分もよく一緒に食べる。従って、バナナは週に一回ぐらいは買っている。
 が、ところが、しかし、本当に、驚いた。夕方買い物にいくとバナナが無い。2回続けて無かった。3回目にはモンキーバナナだけが残っていた。
 そこで朝一番にアウガ地下の市場に行ったのだがそこでも残っていたのは3房だけ。
 消費全国No.1の青森県民といっても、こんな極端な不足は何だろうか。と、愚妻に聞いたところ、“王林の時みたいに、朝2本だか3本だかバナナを食べると昼、夜しっかり食事しても太らないってブームらしいよ”との物知りな答えだった。
 あちこちでマーケティングしたところ“うちの家内も娘も毎朝バナナですよ”との話が続々だった。
 王林の方が、ジューシイでペクチンも繊維も多くてお通じにもよろしいと思うのだが、りんごトップセールスマンの自分としては、これは一大事だ。
 そこで、バナナブーム以前の春先から決まってはいたことだが、りんご部隊、観光部隊とチャーター便を仕立てての
 “クリスマスには青森りんごを”
 と台湾に販売大攻勢をかけるミッションに、まだ10月の今から燃えている。
 ところで、こんな状況とは露知らず、先日イオン33店舗の青森県フェアに行った沖縄の市場で、青々とした島バナナをひと山買ってきた。
 つるしておいて、黄色くなってポツポツが出たら食べ頃とのことだった。もう2週間になる。
 やっと黄色くなったのでひとつ食べてみたが“わぁー、すっぱい”ので、ポツポツ黒斑点が出るまで待つことにした。
 この沖縄の島バナナは、この状況では正にひと財産である。しかしてすでに愚妻、豚児らの予約があらかた入っていて、自分の分は3本だけとなっている。
 組み合わせが不自然だが、当分、朝はシーズン名残りの毛豆とひょう太りんごで過ごそう。
三村 申吾

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