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VOL.105 [2009.6.5]
天ぷらうどん

 今日の昼は天ぷらうどんの出前を頼んだ。
 配達の間に、衣とタレとがじわーっと融合しあって、実においしい。その溶けあった旨味を、うどんが少し吸いこんでいてまた、たまらない。
 天ぷらうどんは、日本の食べ物の傑作のひとつであると断言してはばからない。
 生まれて初めて天ぷらうどんを食べた日の感動を、今も覚えている。それは、小学校2年生の時、祖父母と出かけた2月の初午の塩釜神社の参道下のおそば屋さんである。
 未知の食べ物だから、自分で注文したはずはない、祖父母と同じ物を頼んだのだろう。
 “感動”と先に記したが、“感激”と言いかえた方が良いだろうか。出来上がってテーブルに現れたうどんには、かぐわしく立ち上る旨味と湯気の中で、立派な衣に包まれたエビ天がキリリと2つ鎮座していた。例えが悪いかもしれないが、子供心としては、神社の立派なお社のように感じたぐらいだった。
 いやはや熱々の揚げたてのエビ天が美味しかった。さらにこぼれた衣と混じったこれも熱々のつゆ汁の旨いこと旨いこと。“はふ、はふ、はふ”と吹きかけた息で少し冷やしながら、食べた食べた。汁も呑み尽くした。
 今、知事として「食生活改善運動」(食改)の皆さんのご支援をいただきながら、減塩減脂の運動も行っている。
 “おいしくてもがまんしてめん類の汁は残しましょう”
と云って本来は先頭に立たねばならない自分が、本日も“はうちぃ〜はうちぃ〜(台湾で覚えた北京語。おいしいの意味)”とひとりごちながら、衣と汁をぐび飲みしてしまった。
 だって、衣と汁とが混じって、甘しょっぱくって、おいしくて、がまんできない!!
(さらに告白するなら、先日、三忠の中華も五丈軒の中華も小ライスまで注文して、汁を飲んでしまった)
 で、思うのだけれど、弁解させてもらうのだけれど、子供の時に付いた食習慣と好みって中々抜けられない。だからこそ、次代を担う子供たちのための「食育」活動は大切であると確信する。
 そこで、やっぱり来週からは“汁は残しましょう”を実践したいと考えている。できるかな。

三村 申吾

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