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6月23日は沖縄の「慰霊の日」である。
この日の沖縄には二度行った。摩文仁の丘で行われる全戦没者追悼式に参加するためである。一度目は国会議員として、二度目は知事としてだが、休暇をとっての自費参加である(念のため)。
さて、唯一の国内での戦争となった沖縄戦の悲惨さは、一般県民の4人に1人が犠牲となったことが物語っている。とんでもない話だ。
今年は、平和祈念公園にある戦没者の名を刻んだ平和の礎に123人が追加され、刻名者数は240,856人になったという。戦後64年、まだまだ増え続けてゆくのだろうか。
悲しみに涙を禁じ得ない。
この日は、せめてもの気持ちを表したくて、沖縄(ミンサー織りとかヤンバルクイナとかシーサーとかのプリント)のネクタイを締めることにしている。
そして仕事中であったとしても、12時に合わせて、心の中で黙祷している。
ところでこれまでに、このネクタイの思いに、ただひとり気づいてくれた人物がいる。国会議員時代の友人Tさんだ。
「あ、三村さん、今日は沖縄のネクタイしているんですねぇ。大事な気持ちですよねぇ・・・」
と彼は声をかけてくれた。
こういう国会議員が、残念な事に野にある。 |
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