八戸三社大祭は終わったが、本県世界は、未だにねぶたねぷたで湧いて絶好調!!!土曜の五所川原立ちねぷたなど、余りの人出に、すわ、暴動か!と緊張したくらいだ。
今朝も、青森駅前は、まだ8時半と云うのに、原宿と巣鴨地蔵前が渾然一体になったと思うがごとく、老若男女の波に溢れていた。本当に驚いた。 普段の日曜日、スポーツ新聞を買いに行く時とは大違いだ。 夏中このまま!秋になっても、そのままぁー! と観光回復を心から願った所だ。
さて本日は所用で野辺地へ行く。 ミニツアーと洒落てみよう。
本日、日曜日だから、我が青鉄は2000円乗り放題切符がある。 目的地の野辺地までは、片道1010円。往復で20円お得だ。1日で20円とは、今日の銀行利息を考えたら、大変な稼ぎだ。 ましてや、もし八戸往復したら大変な暴利だ。愚妻は活用しているらしい。 などと金利計算する間に、久栗坂から窓越しに海が見えた。
「海が見えた。ふるさとの海は美しい。ふるさとの海は懐かしい」と放浪記を少しもじって感傷している間に、『浅虫温泉』 浅虫温泉に宿泊して下さった女子会の皆さんが、乗って来た。一泊でも美白効果満点だ! ありがとうございます。お客様は、温泉旅館にも当社青鉄にも神様です。
やがて電車は浅虫を出て、陸奥湾が望める。
キラキラ、夏の光いっぱい。 帆立も回復し、いっぱいだよねと陸奥湾に問いかけた。
『西平内』やませに負けじと伸びる、平内の田んぼの緑が力強くて嬉しい。
『小湊』夏になると、生まれて始めて泳いだ、いや沈みながらバチャバチャ海水浴した椿半島の海の青を思い出す。小湊の海岸のどの辺りかは分からないが、“コミナト”の音が、記憶に強烈だ。
『清水川』 厳しかった上磯の帆立再生に、最大級にご協力いただいた漁業者の皆様方に、心から感謝したい。
『狩場沢』 何故か小学館の種田山頭火写真句行集に、しんしんと雪降り積もる夜の狩場沢の駅ホームが使われていた。 絶妙に山頭火の句とマッチしていて、編集者の感性にうなった。
もう『野辺地』がすぐだ。列車旅は、「様々なこと思い出す青鉄かな」だ。 どんどんふるさとに近づいて、やませガスが濃厚になって来た。
「涼しさや強者どもが野辺地関」 昔、南部津軽の戦があった。 しかしてローカル線の旅の魅力ひとつは、車内に行き交う、それぞれのお国言葉やふるさと訛りだろう。
締めに山頭火の一句 「ふるさとの言葉のなかにすわる」 |