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VOL.131 [2012.08.21]
熱闘、甲子園
データ一覧

 チョーさんこと長嶋茂雄さんが引退の時に語った「巨人軍は永遠に不滅です」はプロ野球史上に残る名言と確信するところだ。 さすがに『ミスター』 だ。 当時自分は、高校三年生だったが、人の記憶に残る言葉、時代の雰囲気を 伝え歴史に残る言葉を発っした長嶋茂雄さんは、やはり凄い。 今の若い方々には「セコムしてますか」のコピーのイメージの方が強いかも知れないが、日本の 戦後復興と高度成長の時代に、長嶋茂雄というひたすら元気いっぱい、前に向 かって行く男がいたことを自分は嬉しく思う。
 その巨人軍に比して、今年は特に我が阪神タイガースは、永遠に滅かと思え る体たらくだが、そんな状態だからこそ益々応援したくなるのだから、阪急阪神グループに於かれては、ファンのありがたさを、三波春夫先生のお言葉「お客様は神様です」を、お忘れなく願いたい。 しかして「たとえタイガースは滅すとも、甲子園は永遠に不滅」と今年もしみじみ思ったことである。
 この夏の休暇は、甲子園の高校野球に行った。 初戦ゆえか、少しヒヤッと した場面もあったが、流石に光星の諸君は、きっちりと勝ち名乗りを上げてくれ た。是非とも深紅の大優勝旗まで突っ走って欲しいものだ。
 さて、初めて夏の甲子園に行ったのは随分昔、母校八戸高校の応援だった。
 おそろしく久々の夏の甲子園出場と云う事で、妹たちと三人で当時の自分たちとしては思いっきり寄付もした上、三沢からの伊丹往復航空券を奮発した。 なんたってあの甲子園球場に、母校が行くのだからと舞い上がって、兄が兄妹を代 表して応援に行く事になった訳だ。  その甲斐もなく、地元の子ばかりの、本当に野球が好きでたまらなくて頑張って来た我が後輩たちは、ちっともいいところなく負けたのだったが、打てなくても、足が遅くても、守りが下手でも、一挙手一投足の清々しさに、ボロボロ涙が出る程感激した。 我が「青森の正直」 の、にじみ出る純朴さと生真面目さと人柄の良さが、プレーの端端に現れて、ホントに素敵だった。
 真夏の甲子園球場、 ♪雲は湧き 光あふれて 天高く〜
の歌そのものの高い空。純白の雲。そこにあふれる真夏の光と40度を越える熱風。 そしてその太陽よりも熱く燃ゆる大声援。 阪神タイガースには、甲子園で負けても明日があるが、高校野球には明日はない。今日の今の一試合を全力で 闘い勝ち抜くしかない。 それゆえこその緊張感と気迫に、応援団も観客も一体となり共に完全燃焼する。 それが夏の甲子園だ。 すっかり虜となった自分は、ついダルビッシュだマー君だと追っかけ、春の選抜も行ったりと、かれこれ20回近く足を運ぶ甲子園フリークとなっている。 一度行ったら、熱血青森県民 は、きっと嵌っちゃいますよ。
 それにしても、決勝戦も行きたいな!   (8月16日記す)

三村 申吾

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