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VOL.134 [2012.12.12]
ファイト!ぱみゅぱみゅ
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 「ひとつの時代を思い出す最初の扉みたいなものが、歌であればいいな」
 これは、作詞家阿久悠さんの言葉である。阿久さんと言えば、私たち青森の人にとっては ♪(ジャジャジャジャン)上野発の夜行列車降りた時から 青森駅は雪の中……ああ ああーん 津軽海峡冬景色 と言う事になろうか。 (しかしてちなみに、この歌でイメージが定着してしまった無口な北の人を、自分は殆ど知らない)
 さて、阿久さんの書いた幾千と云う歌を、ここに並べることは出来ないが、 自分ですらタイトルを見ただけで、歌詞も曲も思い出す事の出来る作品を、阿久さんのデータから一部拾って見る。
  「笑って許して」 「また逢う日まで」 「どうにもとまらない」 「恋のダイヤル6700」 「宇宙戦艦ヤマト」 「北の宿から」 「時の過ぎゆくままに」 「青春時代」 「S・O・S」 「UFO」 「ウォンテッド」 「舟歌」 「もしもピアノが弾けたなら」 「熱き心に」 「時代おくれ」 ジャンルは、ばらばらだけれど、どの歌にも思い出があって、さまざまな時代の、さまざまなことを思い出す。 
 恥ずかしながらこの中で、マイ・ナンバー1の歌は、多いに悩みつつも、 ♪お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶった烏賊でいい…… そう、「舟歌」である。 雪の日が続いて、年の瀬が迫って来ると、いつの間にか、お風呂の中で唄ったりしている。
♪しみじみ飲めばしみじみとーおぉ……… 唄いだすのさ 舟歌を〜
 阿久さんが亡くなられて、かれこれもう5年、もしご存命なら今年の紅白で、どんな「時代の扉」の歌が聞けたのだろうか。
 阿久さんファンには叱られるかも知れないけれど、自分は“きゃりーぱみゅぱ みゅ”に歌詞を書いて二人して大化けしたら、面白かったろうなと思っている。 だって、阿久さんは本当に自由自在、ピンクレディと大ヒット連発したんだし、実に予想を裏切る、時代を見抜ける、大天才だから。
 「時代を思い出す最初の扉が、歌であればいいな」 行き詰まって、閉塞感だらけのこの時代の扉を、阿久さんがもう居ないとしても、ここは一発“ぱみゅぱみゅ”にぶっ飛ばして欲しい。
 ファイト!ぱみゅぱみゅ キミには、心から期待しているぜ。

三村 申吾

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