これから、ソウル便利用促進のミッション団とツァー団合わせて70余名と仁川空港から青森空港へ帰国する。
皆さん元気で何よりだ。
それにしても、と、しみじみ思う。
十数年前、初めての訪韓はプライベートで、金浦空港だった。街に近くもコンパクトで、つまりは手狭な単なる国際空港だった。
この間、東アジアのハブ空港をめざすとの韓国政府の強い意志で、遠浅の仁川の海辺が一気に埋め立てられ、驚くべき超巨大空港が作られた上、今も物流空港としての物凄い整備拡張が続けられている。
しかも仁川港湾も併せて、整備拡張が続けられている。
ロジスティックスを押さえた地域や国家こそが、大いなる発展と成長の可能
性を必然として持つ。
それ故に国家戦略として、大胆にスピード感を持って整備すると云う、強烈な
国家意志をこの空港を利用する度に感じる。
現在、我が津軽海峡には、北米コンテナ航路の三割が集中し、今後ロシア沿
海州や朝鮮半島、中国の成長により、その割合はさらに増えると予想される。
しかも地球温暖化の影響によって、北極海の氷が航行出来る程に、溶けてしまっており、これによって東アジアと欧州をつなぐ北極海航路が現実化した場合、東アジア−欧州間のコンテナ船の相当数が、距離的に近く、海賊問題のない津軽海峡を往来する事になると予想される。
海洋国家日本を蘇えらせるためにも、国家として津軽海峡に着目し、シンガポールを凌駕する一大ハブ港湾整備をめざして投資すべきだと自分は訴えている。
今はただ、日本の命運は海洋ロジステックス拠点の奪還にありと、大戦略を計ずるスティツマンよ出でよと願って11番ゲートにむかう。 |