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VOL.146 [2013.6.13]
“ときめき”――こんまり開眼
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 拝啓 近藤麻理恵様

 本日から先生と呼ばせて下さい

先日、家人が宿舎にやって来て 「相変わらず、散らかしっ放しで、どうかしなきゃね!ほら、魔法みたいに役に立つ、いい本あげる」 とニコニコ意味深に微笑みながら渡して寄越したのが、先生の御本でした
『人生がときめく 片づけの魔法』とのタイトルでしたが、失礼にもその折りには 「ハウツウ本は読まないよ、サマンサ(昔流行った『奥様は魔女』の主人公)みたいに、ウィンク一発でお片づけって本かい」 と、申し訳なくも、軽口で応えたのでした
 しかして、自分でも子供の頃から、整理整頓の悪さ・駄目さには自信を失い、困惑しておりました
 実際、夏休みや冬休みには、折角頑張った観察ノートやラジオ体操のスタンプカード、或いは恐ろしくも通信簿までも何度か見失っては、始業式の朝にパニックとなり、何度母親に「そこら辺りにポイポイ置くからだ」と諌められたことでしょう
 繰り返しとなりますが、誠に失礼ながら、当初は、ちょっと写真映りが可愛い女子の、際物(きわもの)本程度じゃないのかと侮っていたのが、本当の所だった訳です
 それでも!読んだことのない本があると、つい手にとってしまう、元編集者の性分として、かつ正直な所、内心、整理整頓始末に欠ける自らを嘆いて来た日々ゆえに、ものは試しとページを開き、読み進むほどに驚嘆しました
 嘘でなく、伊能忠敬が、若年の師に頭を垂れ弟子入りした故事を思いました
 先生の「ときめき」と云うシンプルだけれども新鮮でピュアな価値観・価値論に、強い衝撃をうけました
 「シンゴ遅し!」と先生の御本に喝を入れられた思いです
 今こそ、先生の 「片づけとはモノを通して自分と対話する作業である」 「片づけで大事なのは何を捨てるかではなく、どんなモノに囲まれて生きたいのかです」 を胸に、「片づけ」を実行する決意と覚悟です
 ご助言にある 「片づけは祭りであって、毎日するものではない」に基づき、片づけ祭日を決め、一気にやってみます
 家人や秘書の皆さんを、見違えるような部屋や机で驚かそうと、自分にも出来る所を見せようと意気込んでいます
 しかし、こうした、お片づけへの真剣な思いを、吐露したにもかかわらず、 家人曰わく 「突然無理したら、熱出て寝込むわよ。いまさら“ときめか”ない方がいいんじゃない。人生の流儀を変えるのは、続編も読んでからにしたら」 と冷やかされました
 先生に於かれては、続編も出されたとのこと、そちらも読ませていただくのが本当に楽しみです
 ともあれ近日、見違えるような自室を、家人に見せて、ときめき力に感動さ せたいと存じます。
 それでは、時節柄くれぐれもご自愛下さい
 先生の片づけの魔法が、日本中で共感されて、「ときめき」の力で、こざっぱりして綺麗で素敵な国づくりも進む事を、心から願います

敬具

三村 申吾

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