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VOL.167 [2013.12.31]
鳥鍋ノスタルジー
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本日は、知人宅で忘年会( ~っ~)/
平成25年各地各ジャンル色々と続いた忘年会も、大〆となりました。
そこでやはり、出ました!いえ、ダクではありません。
紅白の大トリと言えば北島三郎、忘年会の大トリと言えば、ここは直球そのものズバリ、フィナーレのを飾るは「鳥」であります。
この時期は、一丁田のセリも、マイタケも絶好調舞い踊る旨い時と云う事で、メイン料理は、きりたんぽ鍋になりました。
わいはぁ、わいはぁ\(^ー^)/感激ですね。
きりりと冷えた、家の外だと凍るので玄関に暮れ正月用に山と積んだビールで、
「ぷはぁ、一年間ご苦労様でした」
と乾杯すれば、あとは沸々ビュンビュンウマしカマリ(香り)立つ、きりたんぽ鳥鍋へと箸も進みます。
しかして、“ガリ!ゴリ!ぐわ!”(それぞれの、歯の健康状況により、擬音が微妙異なっております)
「か、か、固いー、歯もげるー」
の正直な声が、間もなく上がった所でした。
それでも、タレの旨さたるや絶品。例えが、酔っ払いのくどくど話みたいですが、クリスマス終わってフィンランド帰途のサンタさんも引き返して来ようかの魅惑的に漂う香りと旨味濃いだし汁は、感動モノでした。
「あはは、親鳥の方が、ダシいいと思って締めだども、シナイ(固い)がなァ」
とオーナー。
「シナイずよりも、カダクテしぬー」
と酔っ払い客。
この時、自分の頭の中を去来したのは、ひよこの頃から遊んだ竹馬の友のカズちゃん、愛嬌あふれ人なつこかったシロ、トサカがとても立派で王者たる風格だったキング…、ああ無常、そのいずれもが、朝の紅顔の美少年、夕べには白骨(例えでなく本当に)たる、家禽界の悲劇でありました。
我が家の愛する鶏たちには、ルイ16世かはたまたマリー・アントワネットか、断頭台の無常の嵐吹き荒れ、夕方小学校から帰ったときまでには、沸々ウマウマの鳥鍋となって、お客様とご相伴に預かる自分を、待っていたのでした。
半世紀前、お客様への最高のおもてなしは、家の鳥を潰して、が普通なそんな時代でした。切なくも、つらくも、美味しかった思い出です(=゜-゜)(=。_。)
カズちゃん!シロ!キング!
仲良しだった鶏たちの思い出が、鳥鍋の芳しい香りの中で蘇って来て、年末らしく何ともノスタルジックな気分になりました。
さて忘年会はと言えば、固くてシナイ鳥はダシにする事にして、その後ビールはモッキリ或いは酎ハイへと銘々の好みの方向へと進みました。
怖くて本日の親鳥の名は、伺えませんでしたが、野菜もキノコも豆腐もきりたんぽもうどんも最高に美味しく頂けました。
ありがとう、鶏さん!
それでは、食べ過ぎ飲み過ぎご注意で、佳い年を。
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三村 申吾
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