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VOL.174 [2014.1.12]
心象風景SS−汗だくの一日
 マレーシア、勝負の朝来たる。
 朝食はお粥で軽めに済ませ、赤のりんごアロハを身にまとえば、気力充実、いざ行かん我がチームメートよ!

 朝いちは、市街地にあるイオンマレーシア本社と一号店へ。東京からも大幹部が見えて下さっていて、挨拶と面談会。
 こちら緊張感ピリピリも、それを和らげて下さるご配慮に、感謝でした。
 どの客層を捉えるかや、単価設定含めての率直なアドバイスを頂きましたが、守秘義務ありますので、ごめんなさい。

 その後、郊外にあるイオンバンダウタマ店で、世界一高品質りんごとホタテのセールス!
 サンふじ、王林、旧正月向けホタテ貝柱をそれぞれ試食含めてアピール。
 使えるマレー語は、テリマカシ(ありがとう)だけなので、ここは度胸の百石ブロークン・イングリッシュ。かつて三沢ベースで
「ミムラさんのスピーチ、英語と日本語混じってるけど、何故か分かります」
と冷やかされた、パワーで意思を伝える怪しい英語で、場立ちとセールスしました。
 その足で、バンダウタマ店の地下にあるエネオス・オートバックスカーセンター激励へ。
 実は、何年も前から、エネオスがマレーシアで展開している地球をぶち抜いてる油井を見学する約束をしていたのですが、今回も自分の日程確保困難ゆえに、代わりにお店の表敬となったものです。
 30分ばかりお邪魔し、店長さん宅で、わざわざ手作り下さったマレーシアのお菓子を頂きました。本当にお手数をおかけしました。
 エネオスの皆様は、このあと、わざわざイオンにおいで下さり、りんご60個をお買い上げ下さいました。感激です。

 続いて自分たち販売チームは、イオンミッドバレー店へ。その向かう車内では、中に着ていたぐしょぐしょになった、りんごTシャツを替えました。
 ミッドバレー店は、とんでもない、でかさ。
 折しも、旧正月前のボーナスが、出たとの事で大変混んでいました。
 中国系の方が多いとの事で、英語プラス中国語で「チンセンピンゴハウツゥ(青森りんご美味しいよ)」と声を張り上げセールスしました。

 30分ばかりセールスし、今度は、市場調査。
 同じ建物内の、5分歩いた先のイオンビッグへ案内頂きました。
 こちらはホーハイ節を派手に流して、お客様にアピールして下さっていました。
 同じビッグでも、ここは高級指向の品を取り扱う、客単価の高い店で、青森りんごはぴったりとの事でした。

 さすがに30度にバテ気味も、本日はまだあと一本あり。

 マレーシアを代表する、一時は世界一高かったツインタワーの伊勢丹へ。
 アロハも汗で水浸しとなり、総とっかえしてブレザーに着替えて、伊勢丹へ。

 店長さん以下幹部の方々に、我がりんごと長芋が置いてある、地下の高級食品売り場を案内頂き、その上マーケティングの状況、青森としてどう戦略的にあるべきかまで、ご助言を頂きました。本当にありがたかったです。

 今回のマレーシアは、実情調査やマーケティング等がメインでしたが、昨年のインドネシア同様、しっかり分析し、如何に攻略戦略を組み立てて行くかはこれからです。
 しかして、現実的に日本市場が縮小する一方、強い購買意欲や海外旅行意欲と具体の経済力を持つ富裕層が、爆発的に増え続けているアジアの国々を我々地方自治体も、もはや見て知らぬふりは出来ません。
 チャンスにチャレンジすべし、しかし慎重なマーケティングと堅実な段取りの上でとの思いです。

 夕方
「インドネシアのりんご、20トンになりました。ジャカルタで、もう一踏ん張りして来ます」
と元気に空港へ向かうメンバーを、
「ファイト!」
と見送りながら、自分も
“やるぞ!”
の決意を新たにした所でした。
三村 申吾

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