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VOL.179 [2014.2.18]
あおもりであわもり
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かつて、日本酒の利き酒コンテストで準優勝したことがある。普段そんな飲むわけでもないのにどうして2位になれたかと、自分でも訝しんでいたところ、主催者から「実は、どちらかというと飲まない人の方が、よく利けるんですよ」
と教えていただいた。
今や、日本酒で乾杯する会の主要メンバーとして、若い番号の会員証を持っている事から、知事室には県内全メーカーの4合瓶(空です。残念)を展示し、大きな青森県地図を掲げて、蔵元の所在地とブランド名を示して、知事室においで下さるお客様方に結構まめにPRしている。
当然、国内販売の仕組みづくりや海外戦略も積極的に展開している。
しかして、世はワインブームが続いているようだ。例えば韓国へ行くと、日本のマンガ「神の雫」がワインブームをさらに賑やかにしたとかで、向うの方々に焼酎よりもワインの話をいろいろと教えていただく事がある。
国際教養としても、ワインは学ばねばならないひとつのようだが、基本的にどのお酒も、ちょこっとしか飲めないので困ることがよくある。
アジアの馬上杯的乾杯(カンペー)やソウルの爆弾酒で何度腰が抜けたことか。
ここで、全く余談だが、ある方が30余年昔に本場フランスで当時の1万円位で入手したという超レアワインをいただいた事がある。
何と表現すべきか、どう褒めるべきか、余りの複雑怪奇な味わいに、招かれたお客さんみんなで"う"という感じで言葉を失った!
それこそが"ブショネ"という状態だったと後で教えてもらった。30余年大切に愛しんで育ててこられたオーナーの方の大変な落胆に対して、素人としてはどんな元気づける言葉も見つけられなかったが、今後のためにはとても貴重な体験だった。
さて、マイブームという言葉を最近聞かないが、自分のささやかで秘かなマイブームとして「泡盛」を楽しんでいる。
駄洒落のようだが、「あおもり(青森)で、あわもり(泡盛)を飲む会」で泡盛業界会長の首里「瑞泉」の社長さんに泡盛の面白さを沢山伺ったり、イオン琉球の青森フェアの懇談会で、沖縄のいろんな地域の多種多様な泡盛を飲ませていただいたり、沖縄の副知事を務められ、惜しくも先日亡くなられた故安里カツ子さんに、楽しみ方をいろいろ教えていただいたりするうちに、とても興味を持つようになった。
何しろ小瓶ならワンコイン前後で楽しめるのがいい。種類も本当に右から左までいっぱいあって、品のいい首里の「琉球」から名護の普通の最良品「轟」、過激派「はんたばる」等々本島の物はワクワクだし、宮古島・石垣島・久米島・伊是名島・伊平屋島等々島々は個性特徴くっきりでドキドキだ。
このところ本島では甘旨の「まる田」、島のモノでは「常盤」が好きだ。
週末ひとり鍋などの時は、南の島のエメラルドグリーンの海を思い浮かべながら、ちょこちょこっと泡盛利き酒を楽しんでいる。
ちなみに本日は豚しゃぶで、米島酒造(久米島)の「久米島」を味わっている。麹がツンと来て、あと口が爽やかで、同メーカー「美ら蛍」の、甘旨さがすーっと長く続く味との劇的な違いに驚いている。 |
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三村 申吾
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