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VOL.307 [2020.7.22]
「さあ、営業だ!!」

さあ、営業だ!!

 ♪何から何まで 真っ暗闇よ
  右を向いても 左を見ても〜

と、コロナのご時勢を嘆いてばかりいても仕様がないなと自分でも思っていたところ、今後に向けての営業ミーティングで、若手に
「元気があれば、何でもできる。今こそ営業です。」
と逆に気合を入れられて、思いっきりガチンコで働きました。

 実のところ、元来は4月5月にかけて段取りすべきことがコロナの影響で滞っていたこともあり、今後経済を回してゆくために“復活”を必要とし、丁寧な段取りと仕込みが必要な案件について、集中的にボス交(渉)に思い切って入ったという次第です。

 自分だけでなく。関係職員も出動となる訳ですから、危機管理局はもちろん、国内外販売、観光、エア、ロジ関係等の各部局長と戦略会議を綿密に行い、一気に各地を回りました。

 普段は、あれをした、これをしたと言うことはないのですが、今回は皆で相当頑張ってきましたので、各チームの営業状況を知ってもらおうと思います。ここでは7月前半の東京営業の例をレポートします。

7月3日
 ジュノハート首都決戦デビューの日。
 朝、宿舎近辺の神社詣で。まずはジュノハートファイトを祈る。
 午前。新宿にある日本最高級のフルーツ店Aで社長さん以下幹部の方々と懇談営業。品質の素晴らしさを誉められ、今後への期待をいただく。
 午後。新宿のBデパート。店長さん方と懇談営業後、フルーツショップにてPRとセールス。感動の売れ行き?関係者皆でよろこびました。
 そこに、何とたまたま大間のマグロが入ったからとの事でご依頼をいただき、お魚コーナーでセールス追加営業。いつもは秋冬のマグロセールスですが、売れて売れて、これもうれしかったです。
 民間企業にMICEの説明と営業。MICEは、簡略に云えば、企業の研修ツアーです。例えば、今回のコロナが無ければ、台湾某社の300人ツアーがあるはずでした。勿論、諦めていません。この数年来、国内外とも、力を入れています。
 営業上守秘義務がありますので、今後ともMICEと業誘致関係の社名はごめんなさい。
 ちなみに前日2日は、午後から大阪のCデパートでのジュノハート関西デビューでしたが、午前中は“元気”な若手に4社引率されて、営業しました。

7月8日
 東京着後まずはD航空。伊丹、札幌だけでなく、Aプレミアムの要であるエアカーゴや沖縄ハブ(輸出の物流拠点)の重要性、必要性を、会長さん以下担当重役に皆で説明し、合議。
 大島衆議院議長。今後のコロナ対応の考え方を説明。
 E航空。羽田、伊丹、札幌に加えて、福岡便の検討等を、社長さん以下担当重役に説明、合議。
 また大変驚いたことに、E社の各地各部署の本当に沢山の社員の方々から、青森激励の色紙を頂き、感動。
 ともに頑張っていこうとの、169名の方々のそれぞれのメッセージに涙しました。
 都内某社。企業誘致関連。

7月9日
 F観光公社。支社長さんと今年度事業の調整、今後の状況調査等。
 G航空。本部長さん等と復便に向けての今後の段取りを合議。
 H量販店。社長さん方と、今年度青森フェアの進め方等、合議。
 I鉄道J企画。社長さん方と、コロナ時代の青森PRのあるべき論や、今後の情勢を分析。
 夕刻帰青。

7月14日
 K政府機関。日本政府の海外からのインバウンド支援組織。理事長さん方に、現状や今後の展望等を伺い、中長期的展望に立ったインバウンド、アウトバウンドの再構築について合議。
 I鉄道。社長さん方と、東北6県DC(デスティネーションキャンペーン)や企画列車、物販等を幅広に合議。
 L農。今後の攻めの販売のあり方、海外展開について合議。
 M運輸。社長さん以下幹部の方々と、Aプレミアムの再生合議と物流や物販の将来像を伺う。
 都内企業。MICE営業。

7月15日
 N量販グループ。社長さん方と、青森産品応援や、全国各地での青森フェアについて協力要請と懇談。
 O社。アジア、大洋州等輸出の今後を社長さん方と調整懇談。
 P量販店。社長さん方と、秋の青森フェアの調整と懇談。
 Qコンビニチェーン。社長さん方と地場野菜取り扱いや販売カー、地産品開発等につき要請と懇談。

 コロナに慎重に用心しながら、県庁営業チームと力を合わせて、こんな感じで、外の経済の分野も、先々に向けての段取りと仕込みに取り掛かり出しました。
 なんとなれば、県経済の各分野での状況は、県民の皆様が日に日にひしひしとその厳しさが増しつつあることを感じていらっしゃる通りです。
 県として各分野への様々な支援金等の財政出動を行い、またさらに今後も追加出動を行います。
 加えて現在、足元からの経済を回すお願いとして、地産地消や地域の食堂等の活用のお願い、また、相当な規模(5万泊)の県民による県内での旅行のお願い等々、県域内経済を回していただく事をお願いしています。
 しかし、ご存知の通り、例えばりんごやにんにくや長芋や帆立や、青天の霹靂、まっしぐら等々といった県産品で域外からの経済をがっちりと集め、コロナの状況に留意対応しながら、国内外からの誘客等で経済をしっかりと取り戻す事は、今日何かして明日できる事ではありません。
 泣きを入れる訳ではありませんが(ホントは泣きたい所ですが)、例えば3000億の農業、1000億のりんご、100億を優に超えるりんご輸出等々、あるいは2000億に近づかんとした観光消費等々は、域外(国内外)経済を集めて集めて、達成したのであります。
 我が営業チームとしては内部留保のあるうちに、また国県の支援システムでなんとかしのいでいただいているうちに、経済を戻す仕込みと段取りを可能な限り整えてゆかねばならないと思うところです。
 繰り返しになりますが、丁寧に準備して仕込みにかかり、着実に段取りを行っておかねばなりません。
 そのための「営業」に、県庁関係部局はじわじわっと取りかかっております。
 「為さねば成らぬ何事も」の意気込みで、今後も県庁営業チーム一同で、経済再生への歩みをひとつひとつ確実に進めて行きたいと思います。

令和2年7月22日 青森県知事 三村 申吾

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